2月13日 (木)  甘じょっぱい想いをあなたに



今日はイブであった。

「バレンタイン・イブ」である。
そんなものがあるかどうかは知らないが。

そういえば、初めてシティブラスの定期演奏会を聴きに行った日も、バレンタイン・イブだった。
チョコじゃなくて純米酒を持っていったおぼえがあるな。
あれから、もう9年も経つのか…。

あの頃、客席でカッコいいなあと思いながら聴いていた私が、今やステージで吹く側に。

まだ見ぬ誰かに、心からカッコいいなあと思ってもらえるような演奏がしたい。

だから今日も練習だ。

前半はトレーナー、後半は音楽監督の指揮で、定期演奏会の曲を合奏。

いつもお世話になっているオーボエの賛助の方が来てくださったので、木管の音色に厚みが増して嬉しい。
金管の人数も、前回出た練習のときより増えている。自分がハーモニーの中でどんな役割なのかが、吹いていてよくわかる。
こうしてパレットに少しずつ新しい色が加わっていくように、人が、楽器が増えていき、音楽がその全体像を現すのだ。
いつものことながら、わくわくしてくる。

さらにヴォーカルの入る曲が2曲あり、それは音楽監督によって、シティ特別仕様になる予定。その変更箇所の確認も行った。
ヴォーカルが入ったらどうなるんだろう。楽しみでしょうがない。
その時のために、今から進行の仕方や速度の変化を、しっかりと頭に入れておかねば。

とにかく、体力勝負だな…ということをあらためて感じた今日の練習。
重い重いリヤカーを引いて、長い長い坂道を上っていくような曲、積もり積もったパワーを花火のように華やかに大爆発させる曲…
そんな曲が定期演奏会の第1部に集中している。

曲をさらうのはもちろんだが、日頃の地道な基礎練習もものをいうよなあ、と思ったりする。

がんばらねば。

ちなみにわがトランペットパートは男子率が高い。
いつも助けてもらっているパートの仲間に「お疲れさまで〜す♪」(←アニメ声で読んでね)なんて、チョコを渡せればきっと良かったんだろうが…
ごめん、すっかり忘れてたよ…orz

そう思っていたら、団長からみんなに素敵なチョコのプレゼントが!
いいのか私にまで、女子なのに。
おらぁ、こんなハイカラな(死語)チョコもらったことねぇだ。
ありがとうございます!

外はあいかわらず寒いが、ほくほくとあたたかい気持ちで帰路についた、バレンタイン・イブであった。